小林被告 控訴取り下げで死刑確定へ
 奈良市の小1女児誘拐殺人事件で8つの罪に問われ、一審で死刑判決を言い渡された元新聞販売店員小林薫被告(37)が10日、弁護側の控訴を取り下げた。被害者1人の殺人事件で下された異例の死刑判決は控訴審が開かれないまま確定する。

 最高裁によると、控訴取り下げで一審死刑判決が確定するのは、統計を取り始めた1966年以降、24人目。

 刑事訴訟法などによると、弁護側は被告の精神状態などを理由に取り下げの無効を求め異議を申し立てることができるが、小林被告の弁護士は同日、申し立てをしない意向を示した。

 関係者によると、小林被告は10日正午すぎ、収容されている奈良少年刑務所で「都合により控訴を取り下げる」との直筆の書面を提出した。

 これに先立ち、小林被告は同日午前、面会した弁護士に「午後にも控訴を取り下げる」と伝達。弁護士は「なぜこんな事件を起こしたのか説明する義務と責任がある」と説得したが、被告は熟慮の末に決断した様子で、考えを変えなかった。取り下げ後には「5日に結論を出した。何を言っても社会は理解してくれない」と話したという。

 弁護士は「命をもってしか償えないという思いを感じた」と述べ、今後も手紙のやりとりなどを通じ、真相に迫りたいとしている。

 奈良地裁は9月26日「巧妙、残忍な犯行で人格の矯正は極めて困難」と指摘、被害者が1人の殺人事件では異例の判断を示し、求刑通り死刑を言い渡した。弁護側は「結論ありきの遺憾な判決だ」として即日控訴していた。

 児童8人が殺害された大阪教育大付属池田小での校内児童殺傷事件で、殺人罪などに問われた宅間守元死刑囚が控訴を取り下げ、一審の死刑判決が確定したケースがある。
                                           (スポーツニッポン)
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by projects-ex | 2006-10-11 22:48 | 切り抜き


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