相次ぐ学校での銃撃事件で多くの親が外部の人を侵入させないよう防備策の強化を求めている。しかし、学校をとりでのようにしてしまうことに専門家たちは反対しており、意見は二分している。
コロラド州のベイリー高校は監視カメラを備え、入退室管理、緊急事態の対応策、警備員配置などコロンバイン高校事件(1999年の銃乱射事件)から得た教訓をもとに多彩な安全対策をとっていた。それにもかかわらず、9月に学生1人が射殺される事件が起きた。 バーモント州エセックスの小学校で妹のアリシア・シャンクス教諭を銃撃事件で失ったローリー・マレンファントさんは「磁気カードで入退室を管理していれば妹の命は守れたはず。政府機関や大企業、空港などはしっかり警備されているというのに、私たちが住んでいる場所は守られているとは思えない」と警備強化を求める。 金属探知機、全入り口への警備員配置、防護フェンスなどを求める親もいる。ウィスコンシン州議会は教職員に校内での銃携帯を義務付ける法案を提出した。 しかし、コロラド大・暴力追放研究センターのデルバート・エリオット所長は「5件に1件の割合で銃撃事件は建物内、しかもほとんどが生徒によって起こされている。防備を強化すれば安全というわけではない。最善の対策は学生、親、地域住民が挙動不審な人間を見つけ事件の芽を事前に摘むことだ」と主張している。(USA TODAY) (産経新聞)
by projects-ex
| 2006-10-31 20:54
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