新聞
教員病気休職:大阪市、247人で過去最多

いじめ:加害者からの相談も急増
 いじめ自殺が社会問題化する中、各種機関への子どもたちや親からの相談が急増している。「どうしたら抜け出せるのか」など被害者からだけでなく、加害者側からの相談も目立ってきたという。電話やメールで子どもたちの世界に接してきた担当者からは「被害者と加害者が簡単に入れ替わる環境の中で子どもたちはストレスを抱えている」との指摘が出ている。

追跡・静岡:いじめる側、意識薄く 教師の指摘に、親「学校が悪い」と激怒 /静岡
 文部科学省に送られたいじめによる自殺予告の手紙を機に、いじめの深刻化が明らかになっている。被害者の悲痛な叫びが響く一方、いじめた側の声は聞こえない。被害者は、あまりにも鈍感な加害者の群れの中で傷を抱えながら生きている。県内を歩いた。


******************************************************
最近、切抜きばっかしてるけど、これって私的に使っているものの、
HPは全世界に発信しているから、著作権にひっかかるからどうしよう。
記事は確かに会社が所有するものかもしれないけど、著作権ゆるくして
できるだけ多くの人の目に触れたほうが結果的にはよい気がするんだけど。

もはや、学校制度自体を考え直した方がよいのかもなぁ。




教員病気休職:大阪市、247人で過去最多

大阪市の学校教員(1万2289人)のうち、病気休職した人が昨年度、過去最多の247人に上ったことが分かった。120人だった99年度から、わずか6年で倍増した。子どもや保護者との人間関係ストレスからうつ病になるなど、精神性疾患が原因の教員が179人もおり、先生の心のケアが深刻な問題となっている。

 市教委によると、教員は病気になった場合、6カ月(精神疾患は90日)まで、病気欠勤できるが、それ以上療養が続くと最長3年まで病気休職扱いとなり、その後は退職させている。ところが、教員の処遇を決めている大阪府の条例では、1カ月ほど復職すれば再度、病気休職できるため、復職を挟んで病気休職を繰り返している教員も32人いるという。

 中には9年間に5年10カ月休職した教員もいたが、市教委は「虚偽の休職などではない」と説明している。

 また、心のケアについて市教委は「以前から教員向けのカウンセリングルームを設けるなどしているが、十分対応できていないのが現状。職場環境改善など何らかのバックアップ態勢を考えたい」としている。【野原靖】


いじめ:加害者からの相談も急増 
いじめ自殺が社会問題化する中、各種機関への子どもたちや親からの相談が急増している。「どうしたら抜け出せるのか」など被害者からだけでなく、加害者側からの相談も目立ってきたという。電話やメールで子どもたちの世界に接してきた担当者からは「被害者と加害者が簡単に入れ替わる環境の中で子どもたちはストレスを抱えている」との指摘が出ている。【長野宏美】

 ◇「本当はいじめをやめたい」…苦しい胸の内も

 79年にトヨタ自動車の協力で開設された「トヨタ子ども110番」(東京都港区)では、この数カ月、いじめる子どもからの悩み相談が増えているという。

 いじめる理由は「悪いと思うがやめられない」「相手が自分より弱いと思うと安心する」「以前いじめられた仕返し」など。「仲直りの仕方が分からない」と関係修復の方法を尋ねるケースもあるという。

 相談業務をまとめる米沢琴江さんは「いじめている子は、怒られるのが怖くてなかなか誰にも相談しない」と話す。「じっくり話を聴き、自分を見つめさせること」を心掛けているという。

 NPO法人「チャイルドライン支援センター」(東京都港区)では、いじめている子が「本当はいじめをやめたい」などと苦しい胸の内を訴える声がこの1、2年目立つという。

 かつての「不幸の手紙」と似た「チェーンメール」で、いじめへの加担を強いられたという悩みも届いた。「あいつウザイ」とメールが回り、メールを次の子に送らないと、自分が攻撃対象になる。同センターの徳丸のり子常務理事は「子どもの世界では、いじめるかいじめられるか流動的な面がある。標的になりたくないという理由で、いじめに加わるケースも少なくない」と話す。

 相談機関への訴えは急増中だ。法務省が急きょ「いじめ問題相談強化週間」とした10月23~29日、同省の「子どもの人権110番」には8月の強化週間の約9倍の647件の相談が寄せられた。うち49件については「学校や教師の対応が不適切」との意見を受け、学校に対する聴き取り調査を始めた。

 東京弁護士会の「子どもの人権110番」でもいじめに関する相談は昨年度は月平均17件だったが、10月ひと月で33件あった。相談に応じている川村百合弁護士は「学校側が適切な対応ができず、かえっていじめを陰湿化させることもあり、保護者は学校だけに問題解決を任せられないと感じている」と語った。


追跡・静岡:いじめる側、意識薄く 教師の指摘に、親「学校が悪い」と激怒 /静岡 
文部科学省に送られたいじめによる自殺予告の手紙を機に、いじめの深刻化が明らかになっている。被害者の悲痛な叫びが響く一方、いじめた側の声は聞こえない。被害者は、あまりにも鈍感な加害者の群れの中で傷を抱えながら生きている。県内を歩いた。【中嶋真希】

 ■態度ひょう変

 「学校が悪い。土下座しろ」。生徒の父親の突然の怒鳴り声に、ベテランの50歳代女性教諭は絶句した。

 いじめた側の子供の親を訪ねると、大半の保護者は「子供は本当に学校が楽しそう」と幸せな表情を浮かべ感謝の言葉を繰り返す。だがどんなに穏やかに伝えても、自分の子がいじめに加担していると告げられると、態度をひょう変させ烈火のごとく怒り出すという。「自分の子がいじめていると聞き、自分が批判されたと感じたのかもしれない。あのひどい状況は若い先生にはいきなりは無理」と話す。

 いじめる側の多くは罪に気付いていない。子供が自分から間違いを認めて親に話すまで、根気良く接しても1年以上はかかるという。

 ■数字だけでは

 県教育委員会は教育改革プランとして、2010年までにいじめ・非行の件数や不登校児童の数を半減させるという計画を打ち出している。関係者は「数字があれば目標になる。数字を減らして現状を改善しようと努力することが大事」と胸を張る。しかし静岡市内の小学校の男性教諭は「数だけで問題は解決するのか」と反問する。学級に不登校児童がいると、管理職から「こんなにいると困る。何とかしろ」と担任としての責任を問われる。これでは正確な数字など出るはずがない。

 一方、問題が起きると担任を飛び越し、校長や教委に直接文句を言う保護者が増えたという。男性教諭は「担任には能力がなく、力のある人に言えば何とかしてくれると思うからだろうか」という。学級通信を配ったり保護者との日々の連絡をノートで取り合ったりと努力を重ねてはいる。しかし親の信頼を得るのは容易ではない。

 ■「逃げろ」

 「集団になれば、必ず衝突がある」。静岡市内の公立中学校長はいう。「居場所がクラスしかない。だから逃げ場がなくなって苦しくなる。子供にはいろいろな場所を用意してあげなければ」

 校長は学内に、クラスに行けない生徒がカウンセラーと一緒に勉強する特別教室を作った。校内から「クラスに来ないのだから成績は減点すべきだ」という批判もあった。しかし「『来ない』と『来られない』は違う」と答えた。

 それでも、同級生が集まって話をしているだけで恐怖心に支配されるほど傷を負ってしまった生徒もいる。「彼らには『逃げろ』と伝えるしかない。大人がどんなに言葉を尽くしても、彼らの苦しみは消えない。彼らを死なせたくはない」

 ■「その後」

 学校に行かない道を選ぶ人もいる。

 浜松市内にあるフリースクール「ドリームフィールド」では、小学生から20歳代の30人が在籍する。いじめを苦に不登校になった子、精神疾患のある子。理由はさまざま。自習や読書、楽器の練習をしたりと、ここでの過ごし方は自由だ。

 代表の大山浩司さん(45)は、21年間、同市内の高校で国語を教えた。「学校に来ているから問題ないだろうと考えるのは間違い。不登校にならなくても、いじめが原因で拒食症や統合失調症になる子供は多い。学校とは違う尺度で物事を評価できる制度が必要」と話す。だがいつかフリースクールを出なければならない日は来る。「長くいればいるほど、不安になるはず。だからこそ、外部との接点を作ってあげないと」と思案の日々が続いている。

 ◇10年経ても癒えぬ心の傷

 「物心ついたころから、いじめられていた。仕方がないと割り切っていたが、中学に入るといじめは集団暴行になった」--。今春、不登校などに悩む若者のためのNPOを設立した富士市内の男性(25)は、今でも同年代の若者から疎外感を覚えるという。

 中1のころ、7~8人の男子生徒に囲まれた。コンパスで背中を刺され、階段から突き落とされた。全治3週間の不全骨折。担任は突き落とした少年と話し合いの場を設けようと提案した。しかし、クラスのほぼ全員からいじめを受けているのに、そのうちの1人と話し合っても無意味に思えた。拒否すると、担任は驚きの表情を浮かべたという。

 保健室に避難すると同級生から「逃げるな」と言われ、いじめが悪化した。登校後すぐに保健室に行き、出席のサインを書いて帰宅する生活が続いた。「制服着て、こんな時間に何してるの」という声が繰り返し頭に響いた。しかしそれ以外に自分を守る方法はなかった。自宅で過ごしながら「早く学校を出て村上春樹のような作家になりたい」と夢見た。

 単位制高校、通信制大学を経てNPOを設立した今、同じ境遇に苦しむ人を「理解してあげる側」に立ちたいと思う。しかし、自分の傷が癒えたわけではない。今でも、カラオケやゲームセンターなど、若者が集まっている場所にはなるべく近づかない。

 いじめた側の元同級生に街で偶然出くわした。相手は無邪気に声をかけてきたという。結局、相手は罪を感じていなかった。「どんないじめを受けたか、それぞれを思い出すことはあまりない。ただ、あの廊下やげた箱の風景を思い出すと、ぞっとする」。男性はそう話した。

■いじめに関する主な相談窓口

◇法務省 子どもの人権110番

 0570・070・110

(平日8時半~17時15分)

◇東京都教育相談センター

 03・3493・8008

(平日9~21時、土日祝9~17時。メール相談受付あり)

◇東京弁護士会 子どもの人権110番

 03・3503・0110

(平日13時半~16時半、17~20時、土13~16時)

◇警視庁 ヤング・テレホン・コーナー

 03・3580・4970

(平日8時半~20時、土日祝8時半~17時。メール相談受付あり)

◇チャイルドライン

 0120・7・26266

(地域により番号と開設時間は異なる。詳細はホームページ参照)

◇トヨタ子ども110番

 03・3470・0110

(月~土17~21時)

※国立教育政策研究所のホームページから、いじめ問題などを相談できる公的機関を見ることができる。(http://www.nicer.go.jp/integration/user/map.php)
[PR]
by projects-ex | 2006-11-21 17:42 | 切り抜き


<< 眠い 遊び歩き >>